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リハビリの重要性

リハビリの必要性を実感して

リハビリの必要性を実感してのイメージ

動物も人間と同じ病気で同じ手術をするのに、なぜ動物はリハビリをしないのか?
私の中で以前から疑問だったことです。動物と人間は二足歩行と四足歩行の違いこそあれ、骨格もほとんど同じです。
人が術後にリハビリが必要なら、動物にだって必要なはずではないか。

人が腰を痛めたときにあたためたら気持ちがいいように、動物だって痛みが緩和されるはずなのではないか。そんな思いで自分が飼っている猫に徒手療法を施してみたところ、交通事故で両前肢麻痺となっていた猫が普通に座り、立つようになりました。リハビリを広めたいと思ったのは、そのときです。
それほど治癒の過程に違いがあるのだから、確実に多くの動物たちの手助けになると考えています。

家族と一緒にペットを支える

家族と一緒にペットを支えるのイメージ

動物は、自分で病院に来ることもできず、自分でマッサージすることもできません。どうしても家族の支えが必要です。
特に動物リハビリは、病院だけでも、家庭だけでも成り立たず、病院と家庭と飼い主様が三者一体となって取り組んでこそ望んだ効果がうまれます。
私たちが飼い主様と密にコミュニケーションをとる理由も、そこにあります。
長期治療でつい弱気になる飼い主様の気持ちを受け止め、前向きにペットの生活を考えていきます。

動物主体のプログラム

動物主体のプログラムのイメージ

いくらリハビリがいいといっても、興味を持たなかったらやってくれないのが動物です。
プログラムを立てるときには、動物たちのもつ個性を考えながら、その子が興味を持つ道具や遊びであることを第一に考えて作成します。
さらに、リハビリ時には、遊び感覚でやってくれるように、「やればできる!」「上手、上手!」と常に声をかけながら行います。
ご家庭でのリハビリも、わざわざ専門の道具を買い揃える必要はありません。ご家庭にある物や百円ショップで買える物を使い、ペットが家の中で楽しくできるプログラムを立てればいいのです。
私が、飼い主様の家の状況や家族の生活パターンなど、さまざまなことをお聞きするのもそのためです。いろいろな情報を知った上で、効率よくできるリハビリのプログラムを考え、提案させていただきます。

専門の知識と技術を伝える

専門の知識と技術を伝えるのイメージ

獣医理学療法とは、法律で定められている通り、理学療法の資格を持つ獣医師によって行われる医療行為のこと。
または資格を持った獣医師の指示により、看護師や理学療法士が行います。

C.C.R.P.を取得している獣医師も少ない現状においては、動物と接する機会が多い動物看護師に理学療法の知識や動物リハビリの基礎を教え、より丁寧でより専門的な治療・リハビリができるように努めています。